当ブログと似た解釈の漫画がありました。 

この漫画が外している一点がKの心理です。

Kが先生に対して強い想いを抱いていたという解釈ですが、先生の下宿に移ることを渋ったことや、房州旅行に乗り気でなかったことからも、その解釈が勇み足であると判断できます。父親に勘当されたKにとって、唯一の「話せる仲」の人である先生が重要であったことは間違いありませんが、それは先生のKに対する想いとは同種ではありません。Kがお嬢さんに心を奪われていたことも確実です。

この一点を除けば、定番解釈よりも本質を突いています。